わたしも皆さんと同じように水草水槽を志しましたが、有茎水草は頻繁なトリミングと差し戻しについていけなくなり、陰棲水草類は水中葉になる前にコケだらけになる。こんなことを繰り返していました。
いろいろ試した究極の選択がベアタンク(低床に砂などをしかない水槽のこと)でした。
低床に汚れが溜まりにくいので、水槽水が富栄養化しにくく、もし富栄養化しても水換えで水質がすぐ改善できる。ゴミの吸出しが容易。このことから比較的コケの発生が抑えられます。
しかし、根をはる低床がないことから水草の種類にかなり制限が発生します。
また、硝化細菌が発生するエリアが少なくなります。このことを解決するのが活着性の水草とマングローブ流木です。
流木に水草を活着させれば、低床がないこと、硝化細菌の住まいの問題を一挙に解決できました。但しどうしても低床がいる水草は、鉢植えにして根元を流木で隠しています。
流木に活着させるまではかなり時間がかかりますが、一旦活着させれば移動も楽だし、レイアウトの自由度も上がります。
そうこうしている内にやっと私たちなりの水草水槽かな と言う水槽がセットできるようになりました。
皆さんもぜひ試してみてください。
水槽写真に背景草としてクリプトコリネウエンティーグリーンが写っていますが、これは水中の栄養分を取り除いてもらう為に繁茂させています。ただし万が一溶け出したら直ちに撤去しなければ逆効果になります。
商品が出来るまで
アヌビアスナナを仕入れます。ポッドに入った状態です。
ポッドを取り外します。
根が巻きついたグラスウールをなるべく綺麗に取り除きます。この時ひげ根を切り取りながら作業してもいいです。最終的に根はカットします。
その後 根を切り取ります。大胆に切って大丈夫です。根の間の汚れやグラスウールも綺麗に取ります。
流木にビニタイで固定します。
水槽に入れて育成します。活着するまで1〜2ヶ月 商品として皆さんの前でご覧いただくためには最低4ヶ月はかかります。
徐々に水上葉はトリミングしていきます。
自分の根で力強く活着しています。活着根と栄養を吸収する栄養吸収根があるようです。