ブセファランドラの水中順応と変化とその意味(理屈っぽ)

これはあくまで僕の経験ですが、ブセファランドラの野生採集株(陸上葉)を水中順応させようとすると、細いながらも根茎が重要です。なるべく長いほうがいいです。塊なら なお良いです。ヒゲ根は丁寧に取ったほうがいいです。(腐って落ちてしまう)

 

 

すると状態が良ければ、根茎の栄養を使って水中葉の新芽がモリモリでできます。見た目は陸上葉と混じってツートンカラーになりますがこの時の水上葉が一番元気なことが多いです。色も姿も水中順応の最終形に近い姿です。

ところが、長く続きません。後から出てくる新葉がダンダン矮小化します。これは根茎部の栄養を使いきり、いよいよ株本来の水中順応がスタートするためだと思います。

『写真の株(スカダウ2019/6/2 購入時写真なし)はヒゲ根はなくなったんですが状態は良くない株です。葉はほとんど落ちてしまいました。そのうち小さな芽が出てきますがダメージは大きい。

最初にヒゲ根を取るか、エビ水槽とかに入れて積極的に悪くなったヒゲ根を無くするようにしないと良くないみたいです。根の周りの水の循環がいいようにこのような状態にしましたが、まだ不足なようです。』

状態によっては根茎部がところどころ茶色になり枯れて分離するようになります。まるでタンポポが種を飛ばすように、小さな株をばら撒きます。これはこれで一つの拡散戦術と見ています。小さな株は新しいところに根付いて長い長い時間をかけて新しいコロニーを作ります。(想像)この時 最初のインボイスがわからない、種別がつかない株となってしまうことが多いです。

 

  

黒いところは脆いコルクのようになっています。

ここを乗り切ると、また素晴らしい新葉が出てくるようになります。脇芽も出てきてコロニーとしてこんもり茂った株を想像させるようになります。(まだ本当のそれを再現できていません)

ちなみに最初活着しそうになった種類の株も水中順応の中で、活着力が極端に落ちます。そういう種類は水中順応への進化の度合いがまだ浅く、最終的に基材を離れて岸辺に流れ着きそこで陸上に再適応するんだと思います。(水中がそんなに好きではないということです。)

実際素晴らしい水中葉を展開する種類が全然活着根を出さないという経験をして、そう理解せざるおえない経験をしています。(また見解が変わるかもしれません)

海外のマニアの写真とかを見てもステンレス金網に固定して水中に沈めているのを見ます。最初はなんでかなと思いましたが、最近は上のことで、合点が行き出しました。(外国語がダメなので質問できない。本当の答えはわかりません。)