ブセファランドラがこのように漂うことがよくあります。茶色のところは元株です。元株は採集時の陸上生育部分です。これまでにも書いてきましたが、水中順応して新芽が何箇所も出てきた時分に元株の根茎が枯れだします。そしてしばらくすると、タンポポが種を風に飛ばすように、新芽を放っていきます。こういう風に環境に順応して生息域を拡大していくのだと推測できます。
ではこれを水中育成すればいいのかというと、流木に絡んだだけでは大きくなりにくいです。逆にだんだん小さくなっていきます。体力が落ちていくということです。試しに陸上育成すると
湿度100%とという特殊な状況ですが、根づきます。また水中でも
ソイルに植えると
発根します。
ここから推測すると、ブセファランドラの育成には底床がいるということです。今はそこまでしか推測できません。
過去に遡ると、今までそれなりに実験してきましたが、ブセファランドラについてはすべて失敗しました。これは写真とか偏った情報で、アヌビアス的な活着力を持つという思い込みが原因だと思います。また実際にワイルドブセを入手いた時、剥ぎ取られた根の様子からそういう思い込みが発生しました。
一歩引いて新しい観点でブセを見ていきます。ただし時間がかかる。トホホ